なんちゃってクロムハーツが歩んだ末路
クロムハーツの魅力は挙げるときりがありませんが、「唯一無比の存在感」は外せません。
クロムハーツがブームとなり、似たようなデザインのシルバーアクセが続々と登場しました。
しかし一流ブランドのモノマネをしても、上手くいくはずがありません。
ブーム当時は雑貨屋に行けば、「なんちゃってクロムハーツ」の指輪が多く見られました。
お金がなかった学生でも手軽に買えると、一定以上の人気があったものです。
しかし「なんちゃって」が本物になることは、ありませんでした。
クロムハーツのモチーフが持つ意味
クロムハーツの存在感が唯一無比の理由は、それぞれのモチーフに意味が込められているからでしょう。
指輪に意味を込めるのは、シルバーアクセブームより前にありました。
代表的な所で言えば結婚指輪で、左手薬指にはめることにより「永遠の愛」を意味しています。
クロムハーツの場合は、代表的なクロスを始め、ダガーやフローラルなどのモチーフがあります。
クロスモチーフに込められた意味は「災から身を守る」で、フローラルは「生命力」です。
男が身につけるアクセサリー
男が身につけても良いアクセサリーとしての存在感を見せつけたのも、クロムハーツでした。
男性がアクセサリーを身につけるのは当たり前のことですが、90年代当時は当たり前ではありませんでした。
でもクロムハーツが登場して以降、アクセサリーファッションを楽しむ男性が、爆発的に増えたのです。
特集記事も組まれ、セレブ達が熱くクロムハーツについて書かれている記事も見受けられます。
当たり前じゃない事を当たり前にした指輪
ただ強過ぎる存在感は、時に警戒を持たれます。
「クロムハーツのサイズ感は合わない」と、一歩後ろへ下がっている方も少なくありません。
でも「当たり前ではない事」を「当たり前」にしたのが、クロムハーツです。
単に存在感だけが強い指輪だったら、今も「男がアクセサリーを身につけるのは珍しい」という風潮だったかもしれません。
アクセサリーは、数千年も昔から既に存在していました。
数千年紡いだ歴史を大きく変えたのが、クロムハーツの指輪です。