クロスを深堀りするとおもているよりも深かった件

クロスモチーフについて

リングのモチーフは色々ですが、よく見かけるのはクロスがモチーフの指輪でしょう。クロスは宗教的な意味合いが非常に強く、神様が人類の罪を贖うために十字架を掲げたとも言われています。
ただ無宗教で「神様なんていない」と断言している人でも、なぜかクロスのリングを好んで着けている人もいらっしゃいます。神様の存在を否定しているにも関わらず、なぜクロスのリングを身につけるのでしょうか?考えられる理由としては、形に心惹かれるものがあったからでしょう。

日本にもあった!?クロスの鎧

時は戻して鎌倉時代。日本の武士は「十」の文字を鎧に刻み込んでいたそうです。「十」とクロスは形は似ているものの、意味合いは全く違うものです。宗教が日本に上陸する、遥か前のことです。家紋に「十」の文字が使われていたため、甲冑にも採用したのでしょう。ではなぜ、家を表す家紋に「十」の文字が使われていたのでしょうか。
デザインの由来はハッキリしていませんが、家紋は政治的に尽力した功績をかわれて送られたものだそうです。つまり、大変な名誉を授かった印とも取れるでしょう。「十」が象られたマークは、鹿児島県のシンボルマークとしても採用されています。

ヨーロッパの紋章に起用されたクロス

「クロスが名誉を示す形に似ている」というのは、あくまでも日本だけの話です。宗教別に見ると、星の形や月を模したシンボルマークが目に付きます。また家紋は日本独自の文化であり、他の国にはございません。ヨーロッパでは家系を示す「紋章」がございますが、紋章は「家」だけでなく組織や組合を示すためのものとしても使われてきました。
とはいえ、ヨーロッパの紋章をよく見るとクロスがデザインされているものがいくつか見受けられます。

クロムハーツのクロスは?

クロムハーツのリングには、クロスがデザインされているものもあります。クロスの先端が三叉に分かれているのが特徴で、全体的に曲線的な形になっています。
クロムハーツのクロスは名誉ではなく、災から身を守るためのお守り的な意味合いがあるそうです。